2008年度から韓国では「家族関係登録制度」が施行され、在日韓国人(日本への帰化者含む)の相続手続用の戸籍謄本取り寄せが一段と複雑化しました。
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Q5.戸籍上の名前について質問です。
 

戸籍整理をする為に父母の戸籍謄本を取り寄せたところ、父母ともに姓名のうち「名」が日本式の名前で登録されていて住民票の本名と相違し、とても不思議です。なぜなのか教えてください。父は1941年生まれ、母は1944年生まれで共に2世です。(大阪府在住3世男性)   

 

A.お答えします。

朝鮮が日本の植民地であった時代(19101945.8.15)の末期である1940年から1945年の間、「創氏改名」が“半強制的”に進められました。

「張英哲」(以下全て仮名)を「弓長英男」に、「黄一星」を「共田一夫」に、「洪玉順」を「三井玉子」に変更するという、どう考えてもとても”乱暴な施策”でした。

1945年8月15日、日本の敗戦により日韓併合(韓日合併)は自然消滅し1946年12月「朝鮮姓名復旧令」によって日本式の氏名は朝鮮式の姓名に復旧しました。

ところが「創氏改名」の実施期間中に出生して新たに戸籍に記載された人の多くが最初から日本式の名前で戸籍に記載されたため「朝鮮姓名復旧令」によって「姓」は元に戻っても「名」は元に戻ることは無かったのです。

一番古い時代の除籍謄本(日本語の縦書き)には、ほとんどの場合、「創氏改名」の痕跡が残っております。それと朝鮮姓名復旧令によって復旧した痕跡も残っております。

なお、「創氏改名」実施時期に出生した人は、最初から日本式の名前で戸籍に記載された事実を確認することが出来ます。

1952年、日本国の外国人登録に際しては、姓は全員韓国姓で登録しましたが名前は戸籍とは関係なく韓国式の名前で登録した人、日本式の名前で登録した人の双方が存在します。

極まれに、数千人(?)に一人くらいの割合で日本式の名字で登録した人が見受けられます。了。

 

【参考】

李明博・韓国元大統領 1941年12月19日生まれ

国民的歌手・李美子  1941年10月30日生まれ

 

 

 

 

 

 

 

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